乙女の我を捕えしは荒野、
我楽しげに踊れるを。
彼女が我を入れたは戸棚、
閉じ込めたは黄金の鍵をもて。
この戸棚を成すは黄金と
真珠と水晶、輝けること赫と
その中、とある世界へと開く
ややも素敵な月の夜。
そこに見えたは別世界のイングランド、
あのタワーまである別世界のロンドン、
別世界のテームズと丘と、
別世界の愉快なサリー・バウアー。
別世界の乙女あの女に似て
透き通って愛らしく輝けること透明に
各々近寄り通常の3倍に
何と愉快な戦慄の恐怖!
何たる笑み、通常の3倍の笑み
我を満たすは我を焦がせる炎のように。
可愛い乙女にキスをしたなら、
3倍になって返されようとは。
我秘奥の形掴まんと努力した
熱烈な情熱と炎の両手もて
しかし水晶の戸棚は破裂した
泣く赤ん坊がやらかすように。
泣く赤ん坊は荒れ狂う
泣く女は青ざめ横たわる
そして再び外気にあたるや
我吹き行く風の災難に満ち。