きみの胸の半球が とほい とほい
海のうへでぼくの手に載ってゐる
おもい おもい 光でできたくだものよ
臓腑の壁を茨のとげのきみが刺し きみが這ふ
遠さがきみを ぼくのなかに溢れさせる
不在がきみを ぼくの臓腑に住みつかせる
夜半に八万四千の星となつて 夢をつんざき
きみがぼくを通過したとき
ひび割れたガラス越しにぼくは見てゐた 星の八万四千が
きみをつらぬき 微塵に空へ飛び散らすのを
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