ANONYM 4 Poem by Shuntaro Tanikawa

ANONYM 4

今轢かれた猫の死体の上に
午後の陽が落ちている
とどまろうと思えば
そこに一生の間とどまっていられる魂は

けれど一瞬に過ぎ去る
そんなに多くのものを残したまま
無言で

どんなに小さなものについても
語り尽くすことはできない
沈黙の中身は
すべて言葉

金色に輝く雲の縁
音楽の
誘惑

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