がいこつつづり Poem by Shuuko Tanaka

がいこつつづり

おかあさん、あなたのいない夏がまた来たよ
そうしていま選挙の時期です
口癖のように歌のように
あなたはいつも
社会貢献できてわたしの人生は幸せよ。
そう、甘ったるく高い声で
誰にも有無を言わさないように
偉大なものに盲目に繰り返し
わたし、かなしかったの。

おかあさんわたしのひりひりが治るまえに
あっけなく死んでしまった
駅前のスーパーに買い出しにゆくと
街頭宣伝が活発です
わたしをみるたびに党員のひとが
**子さんの娘さん。
ところころわたしを呼ぶのです
わたしの名を呼べあんたらドあほか。
となじりたいのに、おかあさん、わたしは微笑って。

だれかがわたしの傷をふさぐことはできないのだと
数人目の彼がおかあさんのようにわたしを怒鳴るようになり
つくづくしみました
わたしはいまひとりで
老いた犬と、ぜんまいをまく朝顔と暮らしています
大きく政治が動き
理想が燃えあがるいま、そのうしろでおかあさんを懐かしみ
わたしの心はまるで火葬場の真っ白な骨のよう
それでもわたしは笑うのです、そうして柔らかな言葉を連ね。

誰かに好かれたい詩を書こうと揺れるとき
おかあさんあなたに削られつくして
わずかに残った魂をまたはかりうりするような
そういうのはやめるのよ、これから魂をうんでゆくの
わたしは今日の
真っ白な雲をまき散らした
真っ青な空をえがき
洗濯もの乾かす端からからりとして気持ちいい
そんな静謐な日々を綴っていく。

POET'S NOTES ABOUT THE POEM
my mother and me
COMMENTS OF THE POEM
Jazib Kamalvi 25 August 2020

Write comment. Seems a good start, Shuuko. Please translate in English. Read my poem, Love and Iust. Thanks

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