Gaku Haghiwara

Gaku Haghiwara Poems

乙女の我を捕えしは荒野、
我楽しげに踊れるを。
彼女が我を入れたは戸棚、
閉じ込めたは黄金の鍵をもて。
...

1
耳元に誰かぶつくさ言うのは何なのか?
 「もはやこれまでとなりますに、
涙の谷とする程に、私は世界を見てきたか?」
...

1692年、ラ・オーグの海戦にて
イギリス軍はフランス軍と戦い、これに勝利した。
そして5月31日、海原は大混乱。
サメの群れに追われ慌てたイルカの集団さながらに
...

I. 整列行進

I.
ケントなるビング卿、王に味方し立ち上がり、
...

5.

虎よ、虎よ。いざ燃え立つは赫と、
あまたの深林、夜ともなれば。
何たる御手や眼、とこしえに。
形作られようものか、汝が均整の畏くも?
...

フェラーラ市にて

壁に描かれたあれが先の我が公妃です、
生きていた時そのままのように見える代物です。
...

ハーメルンの斑な笛吹き
童話
(W.M.の若君のために書かれ、これに献ず。)
I.
...

私はずっと、海を越えての友人でありました。
私は彼を好きでしたが、彼は私を愛しておりました。
全ては私の書いた本から起こったのです。
彼にとりわけ贔屓されていると気付かれたのは
...

雨はこの夜早くから止むことなく、
 重苦しい風が続いて起きて、
苛立しげにニレの梢を引き裂く、
 湖上の懊悩最悪にして、
...

The Best Poem Of Gaku Haghiwara

​水晶の戸棚

乙女の我を捕えしは荒野、
我楽しげに踊れるを。
彼女が我を入れたは戸棚、
閉じ込めたは黄金の鍵をもて。

この戸棚を成すは黄金と
真珠と水晶、輝けること赫と
その中、とある世界へと開く
ややも素敵な月の夜。

そこに見えたは別世界のイングランド、
あのタワーまである別世界のロンドン、
別世界のテームズと丘と、
別世界の愉快なサリー・バウアー。

別世界の乙女あの女に似て
透き通って愛らしく輝けること透明に
各々近寄り通常の3倍に
何と愉快な戦慄の恐怖!

何たる笑み、通常の3倍の笑み
我を満たすは我を焦がせる炎のように。
可愛い乙女にキスをしたなら、
3倍になって返されようとは。

我秘奥の形掴まんと努力した
熱烈な情熱と炎の両手もて
しかし水晶の戸棚は破裂した
泣く赤ん坊がやらかすように。

泣く赤ん坊は荒れ狂う
泣く女は青ざめ横たわる
そして再び外気にあたるや
我吹き行く風の災難に満ち。

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